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 NEWNeemに関する論文(英文)ついて
こちらをご覧下さい。(PDFファイル 386KB)

 NEWAED(自動体外式除細動器)に関する知識
AED(Automated External Defibrillator:自動体外式除細動器)について
 AEDとは、心臓がけいれんし、血液を全身に送るポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対し、電気ショックを与え、正常なリズムに戻す(除細動)為の医療機器です。
 AEDには、心電図機能がついており※1、心臓の動きを自動解析し、電気ショックが必要な時にのみ、音声による指示によって人がスイッチを押し、電気ショックを流す仕組みになっています。
 心停止の原因は、80%以上、心室細動が原因です。心室細動を起こした心臓を正常に戻す唯一の手段が電気ショックだけであるので、出来る限り早急にAEDによる蘇生処置が必要なのです。
 AEDによる電気ショックは、いつでも成功するものではありません。何よりも、「時間との勝負」です。早ければ早いほど成功率※2は高いのです。当然、遅れれば遅れるほど、成功する確立は、だんだん低くなって行ってしまいます。人が心停止を起こし、AEDにより蘇生できるタイムリミットは10分です。
 1分経つごとに 成功率は7〜10%づつ低下して行きます。救急車が到着するまでの平均所要時間は6分です。しかし、6分経過時の成功率は40%なのです。そして、9分経過してしまった時は、10%以下です。
 したがって、救急車が到着する前に 患者の近くにいる我々市民が、一分一秒でも早くAEDを使用して電気ショックを行う必要があるのです。このため、2004年7月よりAEDを医療従事者ではない一般市民でも使用できるよう法改正され、人が多く集まる場所にAEDが設置されるようになってきました。
※1 波形を写し出す画面の付いている機種もあり、心電図の代わりにもなるものもあります。
※2 成功率とは、患者が生存して退院する可能性を言います。
 
心室細動について
 心室細動とは、心臓の筋肉が痙攣したような状態になり、血液を送る機能を失った状態になる不整脈です。この心室細動は、誰にでも、いつでもどこでも、起こる可能性があります。
 この心室細動の唯一の治療方法が、除細動器(AEDなど)で電気ショックを行うことです。愛知万博の際は、5人の方々が心臓麻痺で倒れ、設置してあったAEDにより、4人の命が救われました。
 
心臓震盪について
 脳震盪は聞きなれた病名で頭に衝撃を受けた際、ふらついたり意識が朦朧とする現象ですが、心臓震盪とは、特に胸に衝撃を受け心臓麻痺(心室細動)を起こした状態の場合を言います。
 心臓震盪は、まったく健康な子供に起こり得る突然死の原因となります。特にスポーツ関係者は、この心臓震盪に関する知識を知っておく必要があります。
 2007年4月30日、高校球児の打球が、ピッチャーの胸を直撃し、心臓震盪を起こしましたが、卒業生が寄贈したAEDが備えてあったため、その少年の命が救われたことがありました。これは幾度となくテレビ等で報道され、ご存知の方も多いと思います。

 心臓震盪は、胸部に ある強さとタイミングで衝撃が加わった際、起こります。そのタイミングは、心電図の波形(PQRST波)のT波の頂点よりも10〜30msec手前の20msecタイミングの間に衝撃が加わった時に起こります。このタイミングで衝撃が加わった時だけ、心臓震盪は起こります。
 したがって、悪条件(心臓震盪を引き起こす、胸部に加わるある衝撃の強さと、脈拍のタイミング)が偶然重なった時、心臓震盪が起こる可能性があり、健康などんな子供にでも、起こり得るのです。
 胸に何かが当り子供が倒れたら、まず早急にすべき事は、意識と呼吸があるか無いかを確認することです。しばらくの間、様子を見ていては手遅れになりかねません。一刻を争うのであり、意識と呼吸が無ければ、すぐさま心肺蘇生法CPRを始め、迅速な除細動をすることです。
 心臓震盪を起こした心臓を 蘇生出来る唯一の手段が、AEDなのです。

CPR:Cardio-Pulmonary Resuscitationの略語で、心肺蘇生法のことです。脳組織は、4〜6分で不可逆的変化を来たします。CPRは、心臓と肺の機能を他動的に維持させ、脳の機能を維持、回復させることが目的で、心肺脳蘇生法(Cardio-Pulmonary Cerebral Resuscitation )とも言われています。
(参考) 心肺蘇生法のABCとは
Airway 気道確保
Breathing (人工)呼吸
Circulation 循環(心マッサージ)

 NEWAED(自動体外式除細動器)の実際
 突発性の心停止による突然死は、誰にでも、いつでも何処でも起こりえることです。
病院外における心停止からの生還率は、5%未満です。その理由は、心停止の殆どが心室細動を起こしており、病院外では、迅速なAEDなどによる除細動の救命処置を行う事が出来ないからです。
 心室細動に対応出来る唯一の手段は、心臓に除細動器による電気ショックを与える事です。この事が世界各国で社会的に認識され、誰にでも扱う事が出来るAEDが開発され、公的な場所、人の多く集まる場所、旅客機などには必ず、設置されています*。愛知万博の際にも、会場のあちこちに60台以上のAEDが設置されていました。AEDは、医師、救急救命士、看護士でなくても、法的に 素人の誰でもが扱う事の出来る医療機器です。(電源を入れると、機器が音声で指示します)
 
意識、反応が無く、呼吸が止まってる人がいたら、直ちに119番に電話をし、AEDをその人の所に運ぶ。

 NEW心肺蘇生の流れ:日本版救急蘇生ガイドライン(2005年)準拠
(1) 意識の確認(肩を叩いたりして、声を掛ける)
(2) 助けを呼ぶ(119番への通報、AEDを持って来るよう頼む)
(3) 気道の確保*1(意識が無い場合、気道が狭まったり、ふさがれている事がある。顎を引き上げ、額は押し下げ、気道を開放する)
(4) 呼吸の確認(気道の確保をしたまま、口元に頬を寄せ、呼吸の確認をする。→息を感じるか?胸は動くか?呼吸の音は聞こえるか?)
(5) 2回の人工呼吸*2(気道の確保をした状態のまま、口対口呼吸:鼻をつまみ、空気が逃げないようにし、ゆっくりと吹き込み、胸が膨らむ事を確認する)
(6) 循環*3のサインの確認(患者の口に耳を近づけ、呼吸、咳、体の動きの有無を目と耳で観察する。呼吸、咳、体の動きが無ければ、心停止と判断し、ただちに心マッサージを行う)
(7) 30回の胸骨圧迫(心マッサージ*4 4〜5cm沈むように100回/分)
⇒AEDが届くまで、2回の人工呼吸、30回の心マッサージを行う。
⇒AEDが届いたら、スイッチを入れ、音声に従う。
(8) AEDによる電気ショック *5
1回の電気ショックで蘇生しない事がよくある。 AEDは、2分おきに心電図解析、電気ショックを繰り返します。蘇生しなかった場合、次の解析が行われるまで、ただちに2回の人工呼吸と30回の心マッサージを行う(およそ4クール)。
(9) 病院に搬送
 
*1 気道の確保:意識が無い人は、舌が沈み気道が閉塞するので、頭を後ろに あごを上にし、気道の確保をする必要がある。(あごの先の下に 人指し指と薬指をあて、一方の手を額に当て、下あごは上に引き上げ、額は下に押す)
*2 人工呼吸:口対口呼吸の際は、ハンカチや、一方向弁付き呼気吹き込み用具(患者の呼気が救助者の口に入らないように弁が付いている)を使用すると良い。
(この一方向弁付き呼気吹き込み用具は、名歯協でも取り扱っております。キーホルダー付きで、いつでも身に付けていられるよう、小さく折りたたんであります。購入ご希望の方は、名歯協までお電話ください。)
*3 循環:充分な酸素を含んだ血液が、肺から心臓へ行き、動脈で全身の組織に運ばれ、組織に酸素を与えた血液が、静脈を通って心臓に戻ってくることを言う。
循環のサイン:呼吸、咳、体の動きがあれば、心臓が動いている証拠となる。
*4 心マッサージ:みぞおちの上の胸骨の剣上突起の部分に手のひらを置き、その上に他方の手を重ねる(手の付け根を重ねる感じ)。肘をまっすぐに伸ばし、体重をかけ、胸骨が4〜5cm沈むくらい圧迫する。肋骨の上に直接手のひらを当て無いようにする事。←容易に肋骨が骨折するため。
*5 AEDの2005年以前に製造のものは、電気ショックを行う様式が日本版救急蘇生ガイドライン2005年に沿っていない可能性があります。2005年に準拠した様式に変更する為には、各メーカーが有料で対応しています。変更ご希望の方は、お買い求め先にお問い合わせください。
(尚、名歯協からは、フィリップス社製のAEDを販売させていただいております。お問い合わせは名歯協まで。)
 
[注意事項]
(1) AEDのパッドは、救急車が来るまで必ず付けっぱなしにして置く。
(2) 身体がぬれていたら、乾いた布などで拭いてからパッドを付ける。
(3) パッドは隙間のないように貼る。隙間があると、やけどの原因となる。ペースメーカーの埋め込み型を装着している患者は、その部分が膨らんでいるので、3cm程離して貼る。
(4) 胸毛のある場合は、胸毛の少い部位にパッドを貼る。
(5) 胸骨圧迫の際、心臓がポンプの役割を果たすよう、4〜5cm沈むように確実に押す。万が一、肋骨が骨折しても止むを得ないと考える。
(6) ニトログリセリンなどの貼り薬は、剥がしてからパッドを貼る。
(7) 子供用のパッドが無い場合は、大人用を使用しても構わない。ただし、1歳未満の子供には、使用しない事。(H.20.2.25NHKテレビにて)

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